平成29年4月10日
枝に一杯の花を着け、咲き誇っていた桜も、短い盛りの時期を終えると次々と花を落とし、散って行きます。
桜は、散ってしまうことが分かっていても咲くのをあきらめません。分かっているのに“満開の花を咲かせよう!”とただ、ひたすらにそれだけを思って一生懸命咲こうとするのです。そして満開に咲かせたら、あとは散って行きます。
私が桜を最も美しく感じる瞬間は、この散り際です。ひらひらと風に吹かれて舞い散って行く花びらは、“私の美しい姿を見せられて幸せ、また、来年ね。さようなら!”と言っているかのようです。