平成28年3月17日
サービスともホスピタリティとも違った、日本独特の
「おもてなし」。
日本には、この「おもてなし」の心を実証する逸話には
こと欠きません。
その一つに、1906年創業の能登和倉温泉・加賀屋
の「おもてなし」があり
ます。
サービスに対する姿勢を徹底させることで、宿泊客
の満足度を上げようとしたのが加賀屋の先代だったそうです。
「お客様のためなら富山までだってハイヤーを飛ばし、
銘酒を買いにいかせる。たとえ収支がマイナスになっても、
お客様のためならそれをやる」というのが先代女将の
“精神”だったそうです。
加賀屋の「おもてなし」がメディアで紹介されるとき、
よく取り上げられるのに、こんなエピソードがあります。
<・・・・・女性宿泊客との会話の中で、“亡くなった夫と
一緒に加賀屋へ来たかった”、という話を客室係が聞く。
そこで担当の彼女はすぐさま調理場に頼み、
夕食時にそっと陰膳を用意する・・・・>。
私もその内に独りで加賀屋に言ってみようかなと
思っています。