平成26年6月28日
街を歩いていると、十数年来会っていなかった
知人や友人にひょっこり会うことがあります。
“やあやあ、元気?”などと言って握手したりしますが、
旧友との偶然の出会いは、頭の中が一瞬にして、
現在から昔へと戻り、懐かしい気持ちにさせられます。
時には、顔つきから間違いなくその人が昔の知人
であることは分かるのですが、長い間のご無沙汰で、
名前だけがどうしても出て来ないことがあります。
そんなときは、“失礼ですが、お名前は?”と尋ねたく
なるのですが、先様が当方の名前を知っているかも
しれないのに“お名前は?”と尋ねるのは余程の事
でもない限り、失礼極まりないことになるので出来ません。
さりとて、過去に面識があるのに初対面のような
白々しい応答もできないので、結局、偶然の出会い
のときの会話は、大抵「ただ、当たらず触らずの奇妙な
受け答えだけで終始してしまうこと」になるようです。
この間も十数年振りに旧友に会いましたが、結局、
世間話をして別れました。