「優先席」 | 人事労務日記~所長のつぶやき~

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人事労務コンサルティング事務所を経営する所長が日々の業務について思うことを綴ってます。

平成24年10月31日


 私は、「朝は遅く、帰りは早く」の重役時間(?)で

通勤しているのですが、その重役時間帯でも

平社員(?)のラッシュ時並に混むようになってしまいました。

先日の朝の通勤時も、電車がヤケに混むようになりました。

次から次と乗り込んでくる乗客で背の小さい私は、隅の方に

押し込まれて息も絶え絶えとなってしまいます。


「自分中心主義」のこの時代は、電車の中でも年配者

肉体条件の悪い人などへの配慮をする人は、あまり見られません。

帰宅時などの混雑しているときに、優先席には体格が良く、

1時間や2時間位立っていても屁とも思わないだろうと見られる

若い男女が席を占め、今にも転びそうな杖を突いた老人や

障害者がその前に立っているという光景もそれほど珍しくは

なくなりました。



老若男女を問わず、あたかもみんなが「兎も角、自分が楽に
なることが一番」と席の争奪戦にキュウキュウとしているかの

ようです。

だから、席が空けば弱者への配慮より先ずは自分が座ろうと

するのでしょう。


昔のような他人の目を意識した「自分の格好良さ」を求める

気持ちは、無くなってしまったようです。

他人の目を意識した「格好よさ」より自分の目を意識する

「自分らしさ」を求めるのかもしれません。


そして、それはみんなで成長した高度成長時代から僅かの少数

しか浮かび上がれないデフレ時代への「時代」の流れがそうさせて

いるのかもしれません。