平成24年9月25日
「好事魔多し」と言います。
これは、順風満帆なときこそ人生の落し穴に落ちて
しまうことが多いことへの警句です。
人は順調なときは、これからも順調に行くだろうと
思い込みがちです。
だから、「順調なときこそ落し穴には注意すべき」
という古くからの教えなのでしょう。
そう考えると人生というのは実に恐ろしいもので、
蜘蛛の糸一本でかろうじて吊り下がっているのかも
しれません。
退職したら,“カミさんとゆっくり旅行にでも行って、
夫婦水入らずの時間を過ごそう”、そうすれば、
“カミサンはきっと喜ぶはずだ”,
とサラリーマン時代と同じように
「奥さんは、自分と一緒の生活をしたいはずだ」
と勝手に思い込んでいる人は、ある日突然、奥さん
からの手痛いシッペ返しを受けて、
“なんで?どうして?”と慌ててしまうかもしれません。
「人生の落し穴」は、いつ口を開けて待っているか
分らないのです。
だから結局、
「人生は、棺に蓋をするまでは油断してならない」
ということなのでしょう。