平成24年7月31日
随分昔に読んだ本に、「物事には表と裏がある」の
例えとして次のような言葉がありました。
・「喜びと哀しみはいつも一緒にやってくる」
・「かつては喜びであったことに、今は涙を流している」
これらは、平易な例えではありますが、「物事には全て表が
あれば裏がある」ということを適格に表していると思います。
とすれば、
長いサラリーマン生活を終えて、毎日が日曜日になった
かつての企業戦士が、朝起きてどこにも行くところがなく、
家でグズグズしているとき、“どこか出かけるところはないの?”、
“何かすることはないの?”
と直ぐに聞こえる妻の厳しい声にも、単に
“うるさいなぁ”と腹立たしく思うだけでなく、
“妻はただ単に邪険にしているだけでもない。
「会社人間」だった自分が、生きがいをなくして、家に「引きこもり」
になったらどうしよう”、“体力が弱って病気になったらどうしょう”、
“やることも無く毎日ボーっとしていて早くホケないかしら?”
などと心配してくれているんだ“
とその言葉の裏側を慮ってみると、そんなに腹も立たないかも
しれません。