平成24年7月14日
石川啄木の「一握の砂」の中の
「我を愛する歌」で
「はたらけど
はたらけど猶わが生活(くらし)樂にならざり
ぢつと手を見る」
という歌があります。
最近は、国際間の企業競争が激化し、企業も
生き残りのため、生産効率の悪い中高年には
厳しい施策を打ち出すところも少なくありません。
ワーキングプアという事例も世間的に珍しくはなく
なってきました。
平成のこの世でも、石川啄木の世界がまだまだ
健在のようです。
当然に啄木の時代と今では生活のレベルを見れば
かなり違います。
然し、その時代に住む人にとって、「今の世で、他人
と較べた自分の暮らし」への感じ方は変わらないだろう
と思うのです。
暮らしの厳しさへの感じ方は、他人と較べてみて、
楽になったり、辛くなったりするからです。