平成24年7月3日
私の知り合いで、大手企業を定年退職し、
それ以来、趣味の音楽鑑賞と男の料理に励
んでいた人がいます。
でも、毎日、音楽鑑賞だ、料理だと言っていられた
のも2ヶ月ぐらいでした。
後は、やはり家でゴロゴロとしながらのテレビ鑑賞の
時間が長くなったようなのです。
男の料理も最初の内だけで、間もなく昼食も夕食も
奥様のつくられるのを待つようになってしまいました。
一方の奥様は、友人も多く社交家で、「外に行きたい
けれど、夫が家でテレビ鑑賞するようになると思うように
出かけられない」ということで、不満を募らせていきました。
そして、ある日、「ストレスが積もりに積もって、とうとう
爆発してしまった」とのことです。
企業戦士として、仕事を第一に生活してきた団塊の
世代の男は、定年まで、一生懸命に外で働いて
、「さあ定年だ、ノンビリしよう」と思っても、そんなに
ノンビリできる場所はないのですよ。
考えてみると、「男の居場所」って本当にあまりない
ようですね。