平成24年1月30日
私は、朝晩の通勤時以外にお客様のところにお伺いする
ときも電車を利用しますので、電車には普通の人よりとても
多くの回数乗っていることになります。
そして電車には、様々な人が様々な人生をぶら下げて乗って
きますので、乗車機会の多い私は、乗車してくる人の夫々の
人生模様をほんの一瞬垣間見る機会もとても多いことになります。
ある日の夕方の帰宅電車、私が乗り込んだ車内は結構
混んでいました。
私は何時もの通り、空いている吊り皮にぶら下がりましたが、
暫くすると隣からプーンとアルコールの匂いがしました。
そして電車が次の駅に止まり、私がボンヤリとプラットホームを
歩いて行く人たち眺めているとその中にアルコールの匂いを
発散していた人を見つけたのです。
その人は丁度定年を過ぎたくらいの年配の男性でした。
プラットホームをトボトボと歩く、「その人の後姿がどこか寂しげに」
私には映りました。
そして、その寂しげな後姿を見て思いました。
“きっとあの人には、飲まなくてはやってられない、なにか深い事情
があったのだろう”と。
そして、改めて“「人生色々」、人は、はた目には分からない
「人それぞれの事情」を抱えて生きているんだなぁ”と思いました。