平成23年7月29日
加藤恭子さんの「私は日本のここが好き! ―
外国人54人が語る」という本があります。
この本は、タイトル通り、54人の外国人が日本の素晴らしさ
を語りつくすという一冊です。
日本に来られた様々な境遇の外国人たちが、はじめは戸惑い
ながらも、日本人と触れ合うにつれて、日本を理解し、やが
て日本を「第二の故郷」と呼ぶほどに好きになっていく過程が、
本人の生の言葉で語られています。その中からのごく一部を
ご紹介します。
(スクランブル交差点での傘の群舞)
高層ビルのレストランで、アメリカから来た老夫妻との食事を終えて、
廊下に出ると、雨が降り出していた。廊下から外を見下ろすと、
そこはハチ公広場前の大きなスクランブル交差点で、信号が
青になると色とりどりの雨傘がひしめいていた。老夫妻は足をとめ、
じっと窓から見下ろした。
“私たち、こうするのが大好きなの。日本のことが一番よくわかるから。
雨の日、そしてことに渋谷のような大きな交差点。ほら、あちこちの
方向へ動く傘をよく見てごらんなさい。ぶつかったり、
押し合ったりしないでしょ? バレエの舞台の群舞みたいに、
規則正しくゆずり合って滑って行く。演出家がいるかのように!
これだけの数の傘が集まれば、こんな光景はよその国では
決して見られないのよ。
”日本人には「せかせかとした雑踏」としか見えないスクランブル
交差点で入り乱れる傘の群れを、このアメリカ人の老夫妻は
「規則正しくゆずり合って滑って行く日本人の姿」として捉えて
いたのである。
なんと言い話ではありませんか、私たち日本人ももっと
自分自身に自信を持っていいように思います。