平成22年8月28日
私は、企業に出向き、コンサルティングを行って
いますが、そんなとき気をつけていることに、まず会社
の実情を把握し、良い点を指摘することから始め、
その後改善点を提案するようにしています。
それは、次のようなことを考えているからです。
「自分のしてきたことを頭から否定されると、咄嗟に
拒否反応を起こしてしまう」、こんなことは、実社会おいて
誰しもが体験していることではないでしょうか?
人は、多かれ少なかれ「見栄」を張りたがるものです。
厳しい社会や会社の中で生きていく為には、
内心ビクビクしながらも「自分の主張を押し通さなければ
ならない場面」に出くわします。
そして、このような「自己主張」場面が続けば続くほど、
同時に「他人の自分を見る目」がどうしても気にかかります。
こんな他人の目を意識する心が、“少しでも自分をより良く
見せたい”という心となって「見栄」を張ってしまうのでしょう。
こんな精一杯「見栄」を張って生きてきた人に、会うなり
“そりゃ違うね”とこれまでして来たことを否定するのは、
今までの生き様を否定するようなものです。言われた人が、
咄嗟に拒否反応を起こすのは、至極当然なのではないで
しょうか?
だから、先ず相手のこれまでしてきた良い点を指摘して
あげることが肝要だと思っているのです。