平成22年4月9日
4月になって新入社員が増えたせいか、電車の中
の秩序が乱れてきました。
ある日の帰宅時のことです。
私は、通勤時は、いつも座るのを諦めているので、
「席取り競走」には参戦しません。その夜も例によって、
ドアの前に立っていました。
しばらくすると、優先席の方に老齢の男女(全くの
他人同士でした)二人が向かいました。
それを見て、中年の男性が自分の席を譲ろうと無言で
立ち上がり、私が立っている方に歩いてきました。
そのあと、周りにいた誰もがその老齢の男女のいずれかが
座るものだと思って見ていましところが、席を譲った人の
斜め前に立っていた若い女性がサッと身を翻して座って
しまったのです。
それを見て、老齢の男性の方が、老齢の女性を指差し
“チョッとこの人に譲られた席ですよ”とクレームをつけました。
然し、席を奪った女性はそんな声は聞こえないように、
そ知らぬ顔で本を読み出したのです。
むしろ老齢の女性の方が、席に座った人をかばうように、
"いいんですよ。みんな疲れているんですから”ととりなして、
その場を何とか収めていました。
まことに「人情紙風船」の世の中になってしまいました。