管理組合が持つ3つの弱点が不適切コンサルに狙われる | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
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こんにちは! 廣田信子です。

 

11月28日、

クリーンコンサルティング連合会(CCU)の

設立1周年に当たってのシンポジウムがありました。

https://www.c-c-u.jp/2019/09/30/news4/

 

マンション改修業界の現状と問題点、

大規模修繕工事における課題を考えるという趣旨です。

 

その中で、私がお話ししたことを

まとめておきたいと思います。

 

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マンションコミュティ研究会が活動を初めて

ちょうど10年になります。

 

マンションに安心して快適に暮らすためには、

「いいコミュニティ」が不可欠だという思いで、

それを伝え、サポートする活動をしています。

 

「いいコミュニティ」というのは、

お互いの顔が見え、相手の立場になって考える風土があり、

力を合わせて環境を維持していこうというマインドがある

コミュニティのことだと思っています。

 

「いいコミュニティ」は、

高齢化対応や防災・防犯に役立つという

直接的な意味があるだけで無く、

 

実は、

マンションの方向性を決めていく合意形成や

主体的な満足度が高い大規模修繕工事を成功させるのに

不可欠なものであると思っています。

 

その思いで管理組合に関わっている者として

今日はお話しさせて頂きます。

 

 

マンション改修業界の問題点がマスコミで取り上げられ、

だいぶ管理組合も、これを意識をするようになったと思います。

 

ただ、CCU柴田会長や全管連川上会長が話されたように、

業界体質は簡単にはかわらず、

より分かりにくい方法で不適切なことが行われ、

 

自分たちは十分注意しているつもりでも、

知らないうち騙されている管理組合が

まだまだたくさんあるのが現実だと思います。

 

「騙される」と言っていいか迷っていましたが、

今、東京建築士会近角会長が

 

「管理組合から設計監理を任せられながら

施工業者からキックバックを受けるというのは詐欺」

とはっきり認識を示してくださったので、

私も言いやすくなりました。

 

今、知らないうち騙されている…と言いましたが、

相談を聞いていると、

実は、途中でおかしいと気づいたのに、

どうにもできなかったというケースも少なくないと思います。

 

管理組合という組織は、

なかなか立ち止まれませんし、引き返せません。

 

契約したコンサルに不信感を持っても、

総会で承認されていると

途中で変えることができないのです。

 

ですから、契約さえしてしまえば、

後は何とでもなるのが「管理組合」だと思われているのです。

 

この言葉は、業界の方が発した言葉です。

 

また、

十数年に一度の大規模修繕工事では、

前回の失敗が引き継がれないという弱点があります。

 

後から、失敗したなと気づいても、

それはその時の理事や専門委員の責任になってしまうので、

あえて表には出さないのです。記録にも残りません。

 

ですから、

失敗は繰り返さされます。

1回目の大規模修繕工事で失敗したはずなのに、

また2回目でも同じようにうまくやられてしまうという

悩ましい状況があるのです。

 

管理組合は、十数年立てば役員もがらっと変わるので、

前回、問題があったことは残らない。

残るのは前回の工事をやったという実績だけ。

だから何をしても大丈夫。

 

これも、業界の方が口にしたセリフです。

 

さらに、

自分のマンションで起こったこと、

特にマイナスのことは表に出さないというのが

多くの管理組合のマインドです。

 

ですから失敗体験は周りに共有されません。

 

ある地域での受注実績があると、

たとえ、それが、かなり問題があるもので

管理組合が不信感を持っていても、

 

そのことは表には出しませんから、

同地域のマンションで同じようなことができるのです。

 

むしろ、同地域の受注実績として評価点になり、

そのときのやり方、不適切な工事価格水準がそのまま維持される

という皮肉なことにもなるのです。

 

ですから、

新しい地域開拓には、

手段を選ばず営業をするになるのです。

 

これも、業界の方から聞いた内情です。

 

失敗を周囲と共有できないというのも

管理組合が持つ弱点なのです。

 

 

不適切な方法で、

コンサルが管理組合から利益を取ろうと思ったら、

この管理組合が持つ3つの弱点をうまく活用するのです。

 

逆に言えば、この3つの弱点を補強することが、

管理組合側の防衛になるのです。

 

それを成し遂げた管理組合の事例をご紹介したいと思います。

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続きは明日!

 

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