廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

こんにちは! 廣田信子です。

 

マンションの給排水管は、

一応修繕周期は決まっていても、それはあくまで目安で、

劣化状況にはかなりの幅があり、

材質や部位によっても異なります。

 

したがって、劣化診断を実施して、

計画を見直すことが必要です。

 

劣化診断の方法には、現在、いろいろなものがあります。

 

それぞれ特徴がありますから、

これらを組み合わせて調査することになります。

 

質問がありましたので、

劣化診断方法と特徴を整理しておきたいと思います。

 

 

●内視鏡調査

 

ファイバー・ビデオスコープを使用して、

配管内部の様子を観察します。

 

配管内の汚れ、詰まり、

錆こぶの発生状況をモニターから目視で確認できます。

 

ただし、中側からだけ調査なので、

配管肉厚は測定できません。

 

また、内視鏡先端部の挿入口(止水栓や掃除口から挿入)

が必要なので、

給水管の場合は断水が必要になります。

 

人間の身体の検査(胃カメラや大腸カメラ)と、

よく似ています。

 

排水管の詰まりがあった場合の調査にもよく使われます。

 

 

●超音波肉厚測定調査

 

配管の外側に超音波肉厚測定器の探触子をあてて

残存肉厚を測定し、

推定残存寿命や腐食の進行具合を算出します。

 

管の外側から調べるので、断水の必要はありません。

 

主に、SGP、CIPの設備配管や銅製容器が対象で、

ライニング管、コーティング管、塩ビ管等は、

調査に不向きです。

 

配管表面の保温材や塗装を撤去し、

表面はワイヤーブラシ、サンドペーパー等で平滑処理してから

調査します。

 

測定部位は直管部分が対象で、

継手部、ネジ部は測定対象となりません。

 

 

●X線調査

 

工業用X線装置により透過撮影し

配管内部の腐食状況や異物の付着を調べる調査です。

主に、腐食の傾向が強いネジ部を中心に調べます。

 

保温材やラッキングなどを撤去し、

調査対象物を露出し、

後ろにフィルムをセットして、

前からX線発生装置でX線を照射します。

 

照射時は半径5m以内の立ち入りは禁止。

対象物とX線発生装置の間は約60㎝必要です。

 

外からの照射なので、断水の必要はありません。

 

また、数分後にはフィルムを取り外して

その場で状況を確認できます。

 

 

●サンプリング調査

 

唯一の破壊調査です。

 

配管の一部を切取り、

それを縦に二分割して内部の状況を調べる調査で、

写真に記録します。

 

抜管時は断水となります。

 

さらに、縦割りした片側を塩酸で酸洗いして徐錆して

写真を撮影し、

減肉部分を測定器で測定ます。

 

直管部分については、

測定値から推定残存寿命を求めます。

 

………………………………………

 

劣化診断の方法の大枠を知っていると、

調査方法を選定する時や報告書を読むときに、

理解がしやすいと思います。

 

 

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