2012年12月28日から2013年1月4日まで長崎へ旅をしました。
以前に公開して好評でした「私の視野」を再現したフィルターを使い旅先での見え方を撮影してみました。
今回はフォトアルバム2部構成で、ご紹介させていただきます。
君の見る世界 僕の見る世界
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000079036610&owner_id=5753936
見え方を知ること
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000079037186&owner_id=5753936
今回の2つのアルバムでは人が見る世界は、例え同じ場所にいても違うと言う事を表現したかったので、8日間お世話になりました、長崎の保育園でナッパちゃんを0歳から見て下さっている保育士の、えみろす先生に協力をいただき、私と先生の見ている世界の違いを写真で撮影しました。
写真を見ていただければ、分かりますが先生と私の「身長差」や「視力の違い」や「志向の違い」など、同じものを一緒に見たとしても「捉え方の違い」で同じようで若干違う世界を見ている事に気がつきます。
その事を感じていただけたたと思います。
◆この写真を見る上での注意!(私側の写真の見方)◆
・全ての弱視の方が、こう見えにくい分けではありません。
・私の見え方の写真です。
・今回の写真は私自身の日々刻々と変化する見え方の中でも「一番状態の悪い時」の一部を再現した写真です。
・見え方は日々刻々と変化し、私の場合は日中は眩しさで「左目が開きません」が、日陰や危険と思った瞬間などは一瞬開いて危険箇所を確認して見る事をしております。
・写真のピントが合っておりますが、私自身の目はピンとは日常では合っていません。
・ソフトフィルターを使用して、光量を多く取り込む事で「眩しさ」を表現しました。
・アルビノのタイプでも見え方は違います。
・同じタイプでも「視力の差」や「目の使い方」で見え方?感じ方?が全く違います。
・病院で測る視力ではなく、経験からくる「生活視力」の使い方では、視力が低くでも視力が高い人よりも、行動力がある方は沢山います。
◆この写真を撮影した理由◆
以前より親御さんから「うちの子はどれくらい見えているのでしょう?」と質問される事が沢山ありました。
そこで、お子さんひとりひとりの見え方を伝えるのは難しいですが「自分が見えてる世界を好きな写真を通して見て頂ければいいのか!」と思いつき、自分の視野を自分で計測して「私の視野フィルター」を作りました。
ただ視野を作るだけでは見え方が伝わりません、アルビノは「眩しさ」に弱いので眩しさを表現するのに使用したのが、光を柔らかく表現する「ソフトフィルター」を使い眩しさの表現にしました。
視野の輪郭線もハッキリとはしていないので、そこに透明なプラスチック板を視野の輪郭部に付ける事で視野との境目のハッキリとしない境目の表現をしました。
◆知ってほしいこと◆
この写真を見ますと「こんなに見えないの?かわいそう」とか「日常が不便でしょうね」とご心配の声を戴く事と思います。
中には、ご自身のお子さんと重ねて「うちの子もこんなに見えないのかな?」とか「こんなに不便な思いをしていて辛いだろうな」と思う親御さんも多くいらっしゃる事と思います。
確かに、日常で不便な事が本当にあります、ですが私は多くの「失敗の経験」から学び「日常を楽に過ごすにはどうすればいいのか?」と考えたり「この場面ではどうすれば見えづらくても行動できるのか?」を常に考えています。
それは特別な訓練などは必要ではなく、日常の家庭内でも、お出かけ先の街中や自然の中でも沢山の経験を積むうちに「自然と身に付く『自己防衛』本能」だと思います。
なので、私は常に行動し「勘を養うように」しております。
あとは、ご自身が見ることを「意識する」2「意識しない」かで生活は変わります。
それに「勘」は行動しないと身に付かないものですので、私は出来る限り行動をして自分が生きるための手段をして「視力を上げるのではなく、視力は維持し、生活視力を上げること」を考えております。
決して、辛い事ではありません、今回の旅の間、みなさんが嫌になるほどの「つぶやき」を写真入で載せました。
私もいつ「いい加減しつこいよ!」って皆さんから苦情が来るのではないかとドキドキしておりました。
あんなに載せた理由は、私は弱視で車の運転は出来ません。
でも、つぶやきを見て下さった方々はお分かりの通り、長崎までの行き帰りは「私ひとり」で行動しております。
公共交通機関の発達で車の運転ができない私たちでも、日本中や世界中に行く事ができるのです。
そして、長崎からは先生の運転で諫早を拠点に雲仙・平戸・生月・佐世保・長崎などなど島原半島1週や佐賀県にまで車にて案内していただきました。
地元の総理さんファミリーやリップさんの温かなお出迎えとBBQ&お誕生日会へのご招待など、お友達が出来る事で世界も広がります。
決して私が特別ではなく、みなさんもちょっと勇気を出して一歩踏み出せば、その先には広い世界がまっています。
きっと中には「白くまさんだからできるんですよ」と、おっしゃる方もいると思います。
でも、こんな私ですらアルビノの活動をする前までは「人が苦手」でした。
それは、幼少期に出会う人たちから「悪口」を言われたり「からかわれたり」出歩く度に嫌な事に遭遇して、それを積み重ねていくうちに「人が苦手」になりました。
でも、アルビノの活動をしていくうちに多くの人たちのお世話になり、出会った方々から「感謝」され「ありがとう」の言葉を聞くうちに、人が好きになりました。
いまは辛くても必ず人は変わる事ができます。
このアルバム「君の見る世界 僕の見る世界」で知ってほしい事は、性別も考え方も生き方も違う私と先生が同じ時間を共有していくなかで、見えにくさをもつ私であっても、共に笑い、共に感動し、共に違和感なく過ごしました。
確かに私の見え方を知っていただくまでには、少し時間がかかりましたが、今回のこの視野の写真を共に撮影して下さった先生に見ていただいた時に先生が「白くまさんはこういう感じに見えているのですね」と知っていただきました。
私は決して「ずっと介助して下さい」思いませんし言いません、ただ少しだけ「私の見え方を理解していただけたら」それだけで、自然とお互いがとる行動が理解し合えます。
先生が私の見え方を知って下さったおかげで、今回の長崎の旅も本当に楽しいものになりました。
どうか、この写真を通じて少しだけでも「見えにくいって、こういうことなんだ~」と知っていただけたらと思います。
アルビノを子育て中の親御さんに、是非、見ていただき「アルビノ」で、あっても「弱視」で、あっても周りの少しの理解と本人の工夫で、皆さんと一緒に生活が出来る事を知っていただけたらと思います。
見えにくい事は不便かもしれないですが、私はその不便さを知ったからこそお世話になる度に人の優しさを知ることができました。
人は支え合い生きて行くものだと思います。
これからも、私は私に出来る事で、アルビノの子どもたちやご家族さんや仲間たちと共に活動をさせていただきますね。