サヘル・ローズ。
サヘルという名は「静か」という意味。
ローズは、バラ好きの育ての母に由来する。
生まれたのは、1985年10月21日らしい。
兄弟は11人なのか12人なのか定かではない。
イランイラク戦争の空爆で家族を失い、1人生き残ったと言われるが、
兄弟がどこかで生きているかもしれない。
自分の生きた証が定かでないことに、振り回されてきた。
だが、彼女は壮絶な体験を語るとき笑顔だ。
笑顔でないと泣きそうになるから。
俳優やタレントとして表現活動に取り組みながら、
本気で世界平和のため奔走している。
彼女の想いのこもった語り口に、会場の誰もが引き込まれる。
どうしたら戦争はなくなるのか、会場の人たちと考えてみた。
●まずは、自分自身を愛する。それと同じように他人を愛する。
●自分の心を大切にしたい人を増やす。
●自分以外の誰かを一人でも多く幸せにする。
●自分だけがいい思いをすることを手放し、
立場の弱い人に愛を伝えていく。
●「人類は星屑の一部」「あなたも私も同じ存在」「一つ一つの波は、しょせん海」という観点に立つしかない。
●歴史の事実は伝えても、憎しみの伝承は控える。
●コミュニケーションを面倒がらずはしょらず行う。
●議会政治をなくす。
●不寛容な気持ちを持たないよう心を耕す。
●人が傷ついた心を癒せる人や場所と出会えること(20代女性)。
●顔を見ながら話し合える場を作る。
●好きなもの(例えば花)を両手に持つ。
●メディアがレッテルを貼らない。
●人間が生存する限り戦争はなくならない。
●人間が「我」を捨てない限り、諍いはなくならない。
我欲が他を犠牲にしてはならないことを冷静に見極めるリーダーがいれば、多少は平和になるかもしれない。
●自分、家族、会った人…小さな平和を大切にする。
●平和ボケする。平穏な生活をするため怒らないようにしている。
いずれも大切な心構えばかり。
これらすべてが、戦争を食い止め、平和への羅針盤になる。