信じるではなく、信じ切る。
信じ切ることで、自分も相手も変わる。
信じ切るということは見返りを求めないということだ。
全部を信じるというより、部分を信じる。
真に信ずれば知恵は生まれる。
そうすることで、驚くような未来は、誰にも待ち構えている。
そう、栗山英樹さんは言い切る。
WBC準決勝での村上宗隆選手の起死回生のヒット。
決勝戦での大谷翔平×マイク・トラウトの対決。
奇跡的シーンが続出した去年のWBC には、日本中が沸き立った。
その奇跡を起こしたのは、栗山英樹監督の「信じ切る」思いだ。
栗山監督は、不調だった村上選手を信じて使い続けた。
監督を引き受けたときから胸に抱いていた、最後は大谷選手のガッツポーズで勝利するイメージを信じて、それを実現させた。
あれだけの大きな舞台で、あの状況で、なぜ選手を、そして自分の選択を信じ切れたのか。
この本では、栗山さんの最後の最後まで「信じ切る力」の根源を、ご本人が解き明かしている。
栗山さんは、自分を律することが出来る人だ。
日頃の習慣が、野球に人生に出てしまう。
●24時間、カメラで見られていると思い行動している。
●背筋を伸ばして生きている。
●挨拶は自分からする。
●時間の使い方を考える。
●ウソをつかない。
●人のために尽くす。
●服装を整える。
●自分で自分にした約束は守る。
人間は弱いから形が大事だ。
ジタバタしない。余計なことをしない。人のことを信じ切る。
人のために動ける。そういう人は運が強い。
一人一人の日々の行いが、佳き世の中を作っていく。
神さまが手伝ってくれるところまでやり切る。
強く思う。願う。念じる。
映像がカラーえ見えてくるまで思い続ける。
人を心の底から信じ抜いて前に進むことは、
己の心に穏やかさ、を与えてくれる。
真実の想いは必ず伝わる。
真心は、いつか必ず力を与えてくれる。
信じ切ることは、人を成長させる。