六本木ヒルズの51階にあるレストランで美女2人と密談。
一人は、ノルウェーの民族楽器ハルダンゲルバイオリン奏者の
山瀬理桜さん。日本人で一番のノルウェー通。
彼女がボクに紹介してくれたのは、ノルウェー商工会議所の理事、アネッテ・山本ハンセンさん。
アネッテさんは、ノルウェーから立命館大学に留学。以来13年。
幼い頃から、日本で暮らした経験のある曾祖父母から日本の魅力を教わり、強い関心を持ち、日本の大学に留学した。
日本とノルウェーは、共に自然豊かで、文化や人間性など、似ている点が多い。彼女は神社仏閣を巡るのが好きだ。
ノルウェーでは、老若男女問わず、多くの人がオメガ3を毎日飲んでいる。日本にこの習慣がないのは「もったいない」と思い、オメガ3を普及する会社を立ち上げ、その代表取締役に就いた。
その一方で、商工会議所の副代表として、ノルウェーの知名度を上げたいと考えてきた。満を持して、このたび開催の運びとなったのが「マイ祭」だ。
毎年5月17日、ノルウェーでは、1814年のこの日独立を宣言したことを祝うお祭りが行われる。民族衣装に身にまとい、朝からシャンパンで乾杯する。国の宝である子どもたちがパレードをする。この日だけ、
子どもたちは好きなだけホットドックとアイスクリームを食べられる。
この祭りにちなんだイベントを、アネッテさんは企てた。
名付けて「マイ祭」。ノルウェー語で、五月を意味する「マイ」と、日本語の「祭」を繫げた。
自由学園明日館を会場に、ノルウェーサーモンなどのフードブース、ノルウェーブランドの物販、ノルウェーの魅力を語るトークイベント、ハルダンゲルバイオリンの演奏などを企画中。
そのイベントの司会役を依頼された。
「微力な若者で力を頂いてしまうばかりと存じますが、マイ祭を立派なイベントに育てていきたいので、よろしくお願いいたします」
こんな日本語で挨拶出来る日本人がいるだろうか。
すっかり絆されたムラカミは、一肌脱ぐことに決めた。
東京を51階から一望。
マイ祭は、5月11日10時~17時。
池袋にある自由学園明日館で。