富山での「対話」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

富山ことば磨き塾でも「会話」と「対話」について考えてみた。

 

〇「会話」のイメージ

●雑談

●立ち話

●大人数

●ナチュラル

●気楽。何気ない。

●誰とでも

●答えいらない。噛み合わなくてもいい。考えなくていい。

●ただ自分の意見を言えばいい。

●地球語

●キャッチボール

●とんちんかんでもいい。

 

〇「対話」のイメージ

●テーマがある

●内面を見つめる。非日常的。

●場をセッティングしてするもの

●座ってする

●やや形苦しいもの

●少人数

●考えて、何かしら深掘りする

●噛み合うように、わかってもらうように。

●自分自身への問いかけ

●宇宙語

●△を探す

 

「幸せ」をテーマに、対話ワークもしてもらった。

対話を聞きながらのいくつかの気づき。

●互いの「答え合わせ」をする。

●互いのバランスを計る。

●自分の知らないことを知り、ベクトル合わせする。

 

そして、もう一つ、重要な気づきがあった。

この日、18歳で大学受験を終え、浪人を決めた18歳の女性が

参加した。彼女と対話したのは、50歳以上年齢差のある女性。

まるで、おばあちゃんと孫の対話。

「生きているだけで幸せ」「なんでもないことが幸せ」と語る年配の女性のことばを聴きながら、18歳は涙ぐむ。

張り詰めていた緊張の糸が解れたのだろう。

ことばを多く交わさなくても、

表情や身に纏う空気感での「対話」もあるのだと教えられた。

 

孫とおばあちゃんのような対話。

温かい空気に安心したのか、孫涙ぐむ。

信頼関係で結ばれた母と子の対話。

男同士は、快か不快かで幸せ対話。