会話と対話 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

東京ことば磨き塾(9日)。

「会話」と「対話」の違いについて聞いてみた。

興味深い意見が出た。

 

〇会話とは…

●短いことばでポンポンやりとり

●相手の反応見ながらライブ感あるもの

●とりとめがない

●右から左に流れる

●場を設けなくてもいい

●人数不特定で気軽に

●テーマ決めないで雑談的

●表面的な、ただ単なる行為

●日常のもの(日常会話というが日常対話とは言わない)

●すぐ内容忘れてしまう

●友人同士の気さくな会話

 

〇対話とは…

●深く、じっくり

●双方の気持ちを入れて…

●一対一 言いたいことを言える

●場を設けて、 きちんと話す

●テーマを決めて第三者的に話す

●テーマに関係する人物で 

●自分の中の自分と対話

●改まった場でよそゆき

●想いを聞き合う

●結論は出なくても構わない

●考えがある 心がある

●ことばに念が入るから忘れない

●学校教育現場で「主体的対話的深い学び」

 

実際に「対話」実習をしてもらった。

テーマを決めて対話すると、いつまでも聞いていたい中身になる。

対話は対立を生むものではなく、いささかのズレを補正しながら、

新たな考えや知恵を生み出すものだと思う。

会話は、時として門外漢を作るが、

対話は、第三者を置きざりにしない。

バックグランドの違いから思わぬ方向へ進むこともあるが、

それは佳き化学反応となる。