がんばっている「がんばらない」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

文化放送『日曜はがんばらない』。11年がんばって放送している。

2年前、早朝(6時20分~)に引っ越ししてからというもの、お便りの数がグンと増えた。みなさん、がんばって聞いてくださり、書いてくださる。

先日、「好きな言葉」「大切にしている言葉」というテーマでお便り募集したら、番組内で紹介しきれないほど届いた。

嬉しいことばのシャワーを浴びるのは、気持ちいいので、その一部をお福分けする。

  

雨垂れ石を穿つ

粘り強く生きたいと思いながら生活している。水滴があの硬い石に穴をあけることができると言う。大好きな言葉。

●母がよく言っていたせやあねえ

色々と悩みは尽きないが、結局、なるようにしかならないので、まあ大丈夫という意味。

●「大切なのは、出発することだった

写真家でエッセイストの星野道夫さんの言葉。

うまくいくかなぁと心配するよりも、やってみよう、と励まされて一歩踏み出すことがよくある。

精神一到何事か成らざらん

64年の東京五輪で女子バレーの監督、大松博文さんの言葉。

志があれば事は必ず成功する。

負けないこと、投げ出さないこと、逃げ出さないこと、信じ抜くこと、駄目になりそうなとき それが一番大事

大事MANブラザースの歌詞。

息子が、高校入試の時に、塾からの年賀状に書いてあった。

「徴兵と結核のない幸せ」

今年93歳になった母がときどき口にする言葉。

母は80歳まで薬剤師として、半世紀以上も店頭に立ち、地域の公衆衛生に尽力してきた。公衆衛生のいちばんの「敵」は戦争。そして、母の世代は、結核も恐ろしかった。「徴兵と結核のない幸せ」というのは、母の実感がこもる言葉。

沖縄からは東京が見えるけど、東京からは沖縄が見えていない

永六輔さんの言葉。沖縄での慰霊の日や基地の報道がメディアに出ると結局、沖縄の事を表面で、薄っぺらでしか考えていないと思える。

「継続は力なり」 

中学生のとき、英語が大好きになり、毎日学習して、確実に力をつけることができた。少しずつでも毎日続けることを肝に銘じ、挑戦してきた。継続の成果がはっきり表れるのは語学の習得。これまでに、ロシア語、中国語、韓国語をそれなりのレベルまで身につけられた。

勉強、スポ-ツ、何でもいいから人の背中を見て歩くのではなく、自分の背中をみんなに見せてやれ。

中学一年生の時の「担任の先生」に言われた。この一言で、勉強はダメなので、柔道で頑張り、東京都で優勝!高校3年で3段を取れた。

●「めげない へこまない あきらめない

かつて「おかあさんといっしょ」で放送されていた主人公、ムテ吉のセリフ。仕事がうまくいかないとき、へこんでしまいますが、この言葉を思い出し、次の日も頑張ろうと気合を入れている。

他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる

あと数年で還暦になろうとしている今、残りの人生を自分らしく生きていきたいので、カレンダーの隅に書いている。人と比べてしまいがちですが、肝に銘じて、心で唱えている。

●「自分で自分のご機嫌をとる

いつも笑顔で居たいので、嫌な事があっても自分で機嫌を取って楽しい毎日にしている。