ぎょうさん来はった | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

京都ことば磨き塾(9月28日)は、大賑わい。20人が参加。

京都新聞に、ボクの記事が掲載されたことが、大いに役立っている。

20人全員に「嬉しいことばとの出会い」を語ってもらった。

ことば磨き塾塾長は、指揮者みたいなもの。

全員が気持ちよく語れるよう、目配り心配りしながらタクトを振っているようなところがある。順番に当てていくのではなく、その場の直感で、ストーリーを作るように当てていく。これが結構楽しいのだ。

 

嬉しいことばのいくつかを紹介。

●「お父さんとお母さんのどちらが好き」と担任から質問された小3の男の子。しばし考えてのち「おいしそうなお饅頭を半分に割って、どちらが好きかと聞かれて答えられない。それと同じこと」と答えた。小3の機転に脱帽。

●「大丈夫、信じよう」演技指導の先生から言われた。自分の演技で悩んでいたら、相手の演技を信じたらいいとアドバイスされふっきれた。

●「通夜」とは、昔は「夜伽」とも言った。亡くなった方を偲んで、夜を徹して語り合うもの。

●給湯器が壊れて発注したが、付け替えてもらうのに時間を要した。

生活に支障をきたしたが、「相手の説明を信じて待つしかない」と母。

●コンビニでチケット発見手続き。高齢者ゆえに、慣れぬシステムに四苦八苦したが、なんとか完了。コンビニ店員に「よう、がんばらはったねー」と言われて嬉しかった。

●死の床にいた夫から。「本当に幸せやったねー。2人で頑張ってきたねー」。「2人で」と言われ嬉しかった。

●「自分がやりたいと思ったことは、自分の中に力がある。もし力がないとしたら、それを教えてくれる人が現れる」

●「どうか人生を恐れないでください。人生は幸せになろうとする道のりです。明日は今日よりも幸せになります。その信念を思い出が支えてくれます」(NHK『ちむどんどん』より)