鶴田真由さんに会う日、Amazonから届いた本。
『神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた』。
まさに、そのタイトルの通りの体験をした鶴田さんが、
ともすれば難しくなりがちな日本の神話や聖書の話を
実体験リポートを交え、わかりやすく書いている。
伊勢、諏訪、剣山、沖縄と、“日本の神々の物語”を辿っていると、
「エルサレム」という言葉にたびたび出会う。
さらに、行く先々で出合う、偶然すぎる偶然。
つながっていく意外な縁。
謎の扉が少しずつ開いていくと、
日本の国生み物語と、キリスト教の聖地が繋がる。
いくつかの不思議な繋がり。
伊勢にある「伊雑宮(いざわのみや)」。
イザワは、イザヤを意味するのかもしれない。
鳥居の前の石灯籠には、六芒星が彫られていた。
京都の丹後にある「籠神社(こめじんじゃ)」は伊雑宮と関係が深い。
童謡『かごめかごめ』の歌詞に、その秘密が隠されている。
「かごめ」とは籠目。籠目は六芒星。
「鶴と亀がすべった」とは統(す)べる。統合する。
鶴は伊雑宮、亀は籠神社を表すと推測される。
沖縄には、ユダヤの風習と酷似したものが、たくさんある。
与那国島は「ヨナ書」に由来すると言われる。
那覇は「ナハ」。安息、安住と言う意味だ。
お寺を示す「卍」は、初期のキリスト教徒が墓所に書いていた印。
神社の鳥居のルーツも旧約聖書にある。「トリイ」はヘブライ語で「門」という意味だ。日本語とヘブライ語には類似語が多い。コマル、スワル、ヤスム、カバウ、ダメ、イツ…。意味も同じだ。
この本には、離れた地点が急に身近になる驚きの発見がいっぱいだ。
共通項を見つけ出すことは、対立や争いが無駄なことを教えてくれる。