論語知らずの論語塾77~なんでなんでの樊遅(ハンチ)くん | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

樊遅(ハンチ)という弟子は、「なんでなんで」と孔子を質問攻めにした。46歳も年下の弟子から、素朴なことをてらいなく聞かれることは、どこか嬉しいものがあったのではないだろうか…。

 

樊遅(ハンチ)は、「仁」とはなんぞやと3回も師に聞いている。

1回ではわからなかったのか…。

孔子は3回とも違う答え方をしている。

「難しいことを先にして得ることは後に回すこと」

「人を愛すること」

「だらしない恰好をしないこと。慎み深くすること。真心を尽くすこと」

弟子を育てることは、草木を育てるのと同じこと。

太陽や水や土を案配良く配しながら、育てていく。

弟子の能力や性格を見抜いて、言葉の選び方、教え方を変えていた。

 

孟子の三楽も有名だ。

「誠意を尽くすこと」

「家族や周りが幸せであること」

「良き後輩に恵まれること」

孟子は、この3つを人生の楽しみした。

孔子も、この三楽を味わっていたに違いない。