13坪の本屋、大阪の隆祥館書店の二村知子さん。
器は小さくとも、中身のある本屋さんだ。
「読書は心の森林浴」と言い、
その人の心に響く本を本気で探してくれる。
彼女と出会ったのは、ちょうど10年前。
『ラジオビタミン』に出てもらったのだが、
パニック障害でしばらく電車にも乗れずにいたのに、
よく東京まで来てくれたものだ。
以来、頑張り屋さんの彼女の「応援団」を自負している。
パニック障害の原因は、家庭生活がうまくいかないことだった。
毎日、死ぬことばかり考えていた。
そんな彼女を救ってくれたのも読書だった。
星野富弘さんの『愛、深き淵より』だった。
体操教師をしていた星野さんが事故で首から下の自由を失っても
懸命に生きる姿に勇気をもらった。
父の善明さんの手伝いで
本屋の店先にいるときが、いちばん落ち着いた。
作家と読者の集いは、10年続いている。まもなく300回になる。
20の質問をした上で、その人に合う本を送る「1万円選書」も、
コロナ禍で始めた企画だ。
ママと赤ちゃんの集いは、月1回5年になる。
走り過ぎて体調を壊したこともある。
一人娘から、「ブレーキのない車」と揶揄されても、アクセルを踏む。
それは、シンクロナイズドスイミングの選手時代、井村雅代監督から
「限界はあんたが決めるんやない」「敵は己の妥協にあり」と言われた言葉が、今も心に強く響いているからだ。
二村知子さんの3つの縁を聴く、シャナナTV『縁たびゅう』。
最初の配信は、6月6日(月)からの予定。
11:30~と20:30~の毎日2回配信。
翌週からは、YouTubeで、いつでもどこでも見られる。
24時間常時放送のインターネットテレビ局 - シャナナTV (shanana.tv)