論語知らずの論語塾75~忠信と弘毅 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

論語知らずの論語塾に、先日再会したばかりの小日向えりさんが来てくれた。元歴ドルだから、当然かもしれないが、3年にわたり安岡正篤の『活学一日一言』を毎日読んでいるそうだ。コツコツ続けることはスバラシイ。彼女に浮いたところがないのは、こういう実践の積み重ねゆえなんだろう。

 

今回は、「忠信」と「弘毅」ということを教わった。


子曰わく、忠信を主とし、己れに如かざる者を友とすること無かれ。 過てば則ち改むるに憚ること勿れ。(子罕第九)

友達とは誠心誠意きちんとした態度で付き合うこと。でも、ふさわしくないと思ったら友達にならなくていい。何事も間違ったと思ったら訂正すればいい。

「忠」は、真心。「信」は言葉に偽りのないこと。

その2つを心のよりどころとするのが大切で、そうでないのは放っておけばいいとは、上から目線だから嫌悪感持つ人もいる。

 

曾子曰く、士は以て弘毅ならざる可からず。任重くして道遠し。
仁以て己が任と為す。亦重からずや。死して後已む。亦遠からずや
(泰伯第八)
曾子が言うには、「士たる者は、度量が広く、意志が強固でなければならない。その任務は重大で、その道のりは遠いから。士は仁の道を体得し、それを世に広めることを、自己の任務としている。なんと重いことではないか。その任務を果たすためには、死ぬまで続けなくてはならない。なんと遠いことではないか」と。

かつては、弘田弘毅をはじめ、男子の名前によく使われた。

リーダーたるものの心構えとして重要なことだ。

参加者の男性の一人が、「忠信」「弘毅」がとても参考になったので、素読するだけでなく、日々の中で、自分事として使いこなしていきたいと、感想を寄せてくれた。

 

(最前列中央が小日向えりさん)