ボクが試験に弱いことは、かつて、ここに書いたかもしれない。
高校受験、大学受験、運転免許試験…何度も煮え湯を飲まされてきた。そのボクが、ユニバーサルマナー検定1級に合格した。
ユニバーサルマナーとは、多様な方に向き合うマインドとアクション。。ハードは変えられなくても「ハート」は今すぐに変えることが出来る。
高齢者や障害者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々を街で見かける現代。“自分とは違う誰かの視点に立ち行動すること”は、特別な対応ではなく、「心配り」だ。
「ユニバーサルマナー」は3つの要素から構成されている。
一歩を踏み出すための「勇気」、適切なサポートのための「作法」、多様な人々と向き合うための「包含」。困っている人を目の前に、「何かしたい」 と思っても一歩を踏み出せずにいる人が数多くいる。知識だけを習得しても、行動出来ないと何にもならない。
適切な声がけやコミュニケーションを行うために、多様な人々の特徴や心理状況を知ることだ。
車いすを押すという一つのサポートでも、「かける言葉」「歩くスピード」など細かいことを工夫することで安心感は変わる。
「マインド」や「アクション」を体系的に学ぶことで、「ユニバーサルマナー」を実践できるようになる。
ユニバーサルマナー検定3級は、高齢者や障害者への基本的な向き合い方や声がけ方法を学ぶ、導入のための講座。
「ユニバーサルマナーとは」「人と人との違いを考えよう」「どんな人がどんなことに困っているのか」「代表的なお声がけ方法」など基本的な内容に加え、多様な方々への心理状況を考えるワークを行う。受講者は、全員合格。
ユニバーサルマナー検定2級は、車いすの操作方法、全盲体験、聴覚障害体験など、実践的なサポート方法とより詳しい知識を学ぶ講座。
座学と実技があり、最後に認定試験を受ける。ボクは、合格点ギリギリで滑り込んだ。〇×式に弱いことを、ここでも露呈。
そして、ユニバーサルマナー検定1級。
当事者のリアルにふれる体験を通して、価値観や世界観をひろげる講座を受講する。
認知症対応マナー研修は、認知症の方へのコミュニケーション方法について学ぶ。コミュニケーション方法や、環境を変えることで解決出来ることが多くあることを理解し、認知症に関するイメージを改めることが出来た。
同性愛や両性愛など、心と身体の性に不一致を感じる人々の頭文字を総称してLGBTと呼ぶ。 LGBT対応マナー研修では、基礎的な用語やこれまでの歴史、職場における対応方法や具体的な取り組み事例などを総合的に学んだ。
障害のある当事者と対話するオンライン講習も受けた。ボクは「アルビノ(白皮症)」の方の思いを聞くことで、いろいろ考えさせられた。違う目でみたり目を逸らしたりしないで接することが「ユニバーサルマナー」に繋がると教えられた。
1級の受講体験を4つのリポートにまとめて出した。
ユニバーサルマナーとは、「「みんなちがってみんないい」と無意識に思うことが出来ること」と書いた。
ユニバーサルマナー検定での学びをしっかりと咀嚼し、自身の考えとアクションに出来ている事を高く評価し、合格となった。
障害のあるなしを問わず、自分とは違う誰かの気持ちに寄り添うことが、まさに「ユニバーサルマナー」と言える。
嬉しいことばで、本気のお節介をしていこうと思う。
そんなボクを「エグゼクティブお人好し」と言ってくれた人がいる。
ユニバーサルマナー1級に相応しい究極の誉め言葉だ。
ユニバーサルマナー検定については、28日の文化放送『日曜はがんばらない』で取り上げる。事務局の近藤茜さんに話を聞いた。