富士山を独り占め | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

これほど天晴な富士山は、なかなか見られるものではない。

快晴の空に、雪をいただいた富士山。

くっきりその姿を惜しげもなく見せてもらえた。

 

岳南法人会の講演会に招かれた。

新幹線の新富士駅に降り立つと、富士山が見えた。

撮影したくてウズウズしていると、迎えの方が、

会場から、もっとよく見渡せるという。

会場に向かうタクシーの運転手さんも、「去年は暮れまで、冠雪していなかった。今年は、いい塩梅に冠雪した」という。

会場に着くや、「富士山、富士山」と、佳き撮影スポットを探して、

ムラカミの接待対応の男性と右往左往。

大の男三人が、富士山の撮影に熱中する姿は、いささか滑稽かも。

結局、会場の富士商工会議所ビルの屋上に出たら、遮るものもなく、

見事な富士山が撮影出来た。

撮れた写真を見ると、まるで「富士山を独り占め」しているようだ。

なんで、こうも富士山は、心を弾ませるのだろう。

 

岳南法人会は、地元の経営者の集まり。男性がほとんど。

例によって、腕組みしながら、無表情で聞く人が多かったが、

富士山効果で、ノリノリで問いかけたら、かなりリアクションがあった。

あたりまえのことは一つもない。だから「有難う」と口にして、そのことを意識することが大事だと伝えた。帰路の新幹線で、届いたメールを見て、顔が綻んだ。

「コロナ禍で会話も少なくなった中、改めて言葉の意味を知って楽しい会話が出来ると思います。富士市民は富士山の有難さを改めて思う事が大事ですね。富士市にお越しの際はご連絡下されば、駿河湾からの富士山をご案内します」

 

(岳南法人会の深澤さんと熊王さんと)