学生の頃から、鎌倉には足繫く通っている。
北鎌倉の葉祥明美術館も、お気に入りのスポットだ。
初めてここを訪れたのは、1996年と記憶している。
『地雷ではなく、花をください』を出版したばかりの葉祥明さんを
美術館に訪ね、インタビューした。
その後、この本は、版を重ね61万部のヒット作となった。
その本も、きょうの朗読会で読ませていただいた。
葉祥明美術館での絵本朗読会。
ボクにとっては、5回目になる。
そして、月野南(なみ)さんにとっては初体験。
なみさんは、鎌倉在住のグラフィックデザイナー。
絵本大好きで、その蔵書は畳が抜け落ちそうなくらいとか。
なみさんが、クラブハウス『サスティナモーニング』で絵本朗読をしているのを聞いて、見染めたならぬ聞き染めた。
感情を押し付けることのない自然体がいい。
絵本に関する見識も深い。
好きな絵本も共通のものが多い。
クラブハウスで毎週日曜夜に「大人の絵本ルーム」を一緒にやることにした。
せっかくだから、なみさんのホームグラウンドの鎌倉で、
絵本朗読家としてのデビューを飾ってもらろうと企てた。
『サスティナモーニング』の座長、澤木祐子さんの
「感じるままに行動する」を実践したまでだ。
葉さんは詩人でもある。
19歳の息子のために、毎朝せっせと弁当を作るおかあさんの想いを込めて、なみさんに『母親というものは』を読んでもらった。
そして、きむらゆういちさんと葉祥明さんのコラボ絵本『花のすきなおおかみ』も朗読してもらった。ラストシーンの花畑には愛が溢れている。
そして、葉祥明さんの最新作『ちいさなジーコ』は、ボクが読んだ。
サッカーのレジェンド、ジーコは、ボクと同い年。
勝手に親近感を抱いた。
ジーコ少年が抱いた夢。夢を信じる大切さを教えてくれる絵本。
きょうの鎌倉は快晴。絶好の行楽日和。
コロナ禍の中だが、車は渋滞し、人も多かった。
みんな「リアル」を求めている。
なみさんの友人たちも、遠くから駆け付けてくれた。
笑ったり涙したり、空気感を共有出来る場はいいもんだ。
朗読会のあとは、浄智寺に場所を移し、
裏千家で茶の湯をたしなむなみさんのお点前で、しばし歓談。
佳き、彼岸の入りとなり、十五夜前の月を愛でながら、帰途についた。
(澤木祐子さんも賛助出演)
(『ちいさなジーコ』の著者 ひらまつりつこさんと)
(サスティナモーニンググループと)
(ミュージアムキャットの絵夢と。2歳6キロの大物)
(浄智寺門前で)