伊藤整の小説に『典子の生きかた』というのがあった。
大学生の頃読んだことがある。
若き女性・典子は、確固たる自我の持ち主であるが故に、型に嵌められた将来像を嫌い、もがきながらも自立していたいと人生を模索する物語である。
きょうのクラブハウス「ことば湯」も、典子の生き方。
西沢典子さんにご入浴いただいた。
派遣社員時代の典子さんは、常に心身が悲鳴をあげ続けていた。
いまは、その経験を活かして、量子力学にもとづき、人に内在するパワーやエネルギーを引き出すコーチングをしている。
典子さんは、人間関係や仕事のストレスから、何度も心身に支障をきたした。腎盂腎炎になり、 40度の高熱が連日出て、長期で入院した。
右の肺に穴が開き、肺気胸になり、肺の穴がふさがらず、高熱が2週間続いた。一年間、蕁麻疹が出て 寝込んだこともある。
ついには、
いつも自分を追い詰めていた。仕事上のストレスも病気になったことも、自分の努力が足りないと思い込んでいた。いちばん重い症状を呈していたのは「ねばならない病」だったかもしれない。
「依頼された仕事は自分がやり通さねばならない」
「体調が悪くても仕事に行かねばならない」
意識朦朧になりながら仕事をしていたこともある。
自分が心からやりたい仕事ではなく、 「両親や世間に認めてもらわねばならない」と思っていた。
長い間、 自分は何をやってもうまくできないと思い込み、 他人の方が優れている、とずっと信じていた。
4年前、 明細胞腺がんと診断され、子宮を全摘する手術を受けた。
がんは、 魂の望みから外れた生き方を続けていると、 必ず強制終了が起こることを教えてくれた。
何をやっても無理だと思っている状態から、 自分軸を強化することが大切なのだと気づかせてくれた。
自分軸がしっかりしてきたことで、 自分を大切に思うことができるようになりました。 自分を大切にすることに意識が向くと、 心と身体が喜ぶ食事をしたくなった。
自分が喜ぶ食材で、心の栄養になる料理を作ることが楽しくなった。
それまでは全く興味がなかった 瞑想やヨガを毎日するようになった。
自分軸を整える実践を続けていくうちに、 30年以上飲んでいた抗アレルギー薬を止めることが出来た。
抗不安薬を服用しなくても、 熟睡できるようになった。
そのほか、過敏性腸症候群、頭痛、肩こり、 めまいなどの症状も克服出来た。
自分が大好きになると、 すでに持っているパワーを思い出す。
そのパワーで自然治癒力が最大になり、心と身体にエネルギーが溢れ出す。エネルギーが溢れ出すと、心から望む人生、 幸せに向かって、導かれるように運気が動き出す。
潜在能力を発揮し、幸せなゴールの景色を一緒に見ることが、 最大の喜びとしてコーチングを天職として活動している。