ひらりちゃんが夢を叶えた。
佐藤ひらりちゃんが、パラリンピック開会式の大舞台で
「君が代」を歌い上げた。
無観客の国立競技場に彼女の澄み切った歌声がこだました。
淡いさくら色のドレスに身を包んだひらりちゃんの姿を確かめると、
わがことのように嬉しくなった。
シンガーソングライター、佐藤ひらりさんは20歳。
武蔵野音楽大学の2年生。
「視神経低形成」で、生まれた時から目が見えない。
初対面は、
文化放送『日曜はがんばらない』のゲストに来てくれたとき。
(2016年8月28日放送)
以来、うめとぴあでの収録、トークライブのゲストなどで、
親しみを増してきた。
つい先日は、吉元由美さんとのトークライブに観客として来て、
ボクのムチャブリに応えて「Jupiter」のさわりを歌ってくれた。
彼女の歌声には、人の心をわしづかみにする天賦の才がある。
吉元さんも歌声を聴いて、感動していた。今夜も、開会式で歌うひらりちゃんを見るやいなや、吉元さんから喜びのメールが届いた。
5年前、文化放送のスタジオで、「リオのパラリンピックを見ながら、夢見ていることがある。東京パラリンピックの開会式で『君が代』を歌いたい」と公言した。
ボクは、当時のブログで「ひらりさんの歌が、世界中の人を感動させる日も、そう遠くないはずだ」と書いたのだが、本当にそうなった。