ジュピターが教えてくれたこと | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

最近は、趣味・吉元由美といえるぐらい、吉元さんの著作にハマっている。納得、共感、感心することばかりなのだ。

『みんなつながっている~ジュピターが教えてくれたこと』には、吉元さんの精神性が培われていく過程がつぶさに書かれている。

 

吉元さんは、少女の頃、「なぜここにいるのか」と考え始めると、胸が苦しくなった。ボクにも同じ体験がある。ボクは、怖くなり、途中で考えるのをやめていたが、吉元さんは考え続けた。生後5ケ月の妹を亡くしたことも影響しているかもしれない。

自分の中に存在する「もう一人の自分」を感じていた。その感覚こそが、魂の存在を示すものだと気づいていた。「絶対的でピュアな存在」とコンタクトすることで、一人ではない、いつも繋がっているような導かれているような安心感を持つことが出来た。答えは自分の中にあるという確かな思いがあった。

意味のないことは起こらない。育った家庭には、かなりの葛藤を抱える出来事があったが、それにも意味がある。何も嘆くことはない。すべてが必要なことだと考えた。

 

広告代理店入社後、作詞家の売野雅勇(まさお)さん~少女Aの作詞家~と出会う。売野さんから勧められ作詞家の道を歩み始めた。

修業時代を支えた2冊の本。矢沢永吉『成り上がり』とナポレオン・ヒルの『成功哲学』。矢沢の本でやる気スイッチを入れ、成功哲学で思考が現実化するイメージを抱いた。それが「根拠のない自信」を育んだ。

人生で味わう出来事は、すべて「お試しごと」。幸運に導く学びの試金石。それらを引き受けてきて、今日がある。

 

『ジュピター』の作詞は2003年。

降りかかる火の粉を振り払えず、右往左往していた頃。

誰よりも先に吉元さんに大きな励ましをくれる曲となった。

この詩は、何の縛りも何の制約もなく書けた。何の迷いもなく書けた。

それは地の底から湧き上がり天上の舞い上がるような平原綾香さんの歌声が、そのように導いてくれた。天と地を繋ぐ歌を書いた。

インドのガンジス河で聴いたことがある。生と死が隣り合わせにある場所で命を想った。火葬される様子を見守りながら、肉体は洋服のようだと感じた。

「I listen my heart」自分の内なる声に耳を傾けよう。

高校の修学旅行の時、北海道からの帰路のフェリーで見た満天の星。

宇宙の一部である私という存在には、宇宙に抱かれている一体感と安心感があった。宇宙の中で「ひとりぼっち」ではなかった。

 

吉元由美さんとのトークライブ。きょう午後1時半から。

恵比寿アートカフェフレンズで。