ひきたさんの「質問力」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

先日、ことば磨き塾に来てもらったひきたよしあきさんの質問力には

舌を巻いた。そのひきたさんの『質問力って、じつは仕事を有利に進める最強のスキルなんです」というながーいタイトルの本を読んだ。

 

ひきたさんは、「質問」をこんなふうに定義する。

相手に鎧を脱がせ、本音をはきたくなるような環境を作り、

相手を同じ方向を見つめる仲間にしていく技術。

質問し、質問されながら「共感の物語」を作る経験ともいう。

 

<質問力UPのいくつかのスキル〉

●どうして→どうしたら  駄目な原因を探る質問はやめて、前向きな解決策が出てくる質問を!

●あなたのことをもっと知りたい 好奇心がないと質問は生まれない

●数値化して聞く 「10点満点でどのくらい?」

●相槌は、話を真剣に聞いているという信号

●自分の主義主張は捨てる 相手の立場に立って聞く

●ペーシング 相手の感情、相手の話の速さに自分を合わせる

●会話の7割は聞くことの徹する

●「あなたは~?」と二人称を主語にして質問する

●5W1Hを活用

●答えの中から、次の質問を見つける

●沈黙も重要な会話

●ポポネポで肯定 ポジティブ、ポジティブ、ネガティブ、ポジティブ。

●相手の世界観を受け止める

●現在、過去、未来 成功物語を聞く

 今の心境を聞いて心開かせる。

 過去の苦労話を聞いて、自己承認欲求を満足させる

●透明人間になって気配を消す (存在感のある黒子になる)

●反すうの質問 相手の意見を軸に質問作る

●接続詞は方向指示器 

  順説「それから」「そこで」「すると」

  逆説「しかし」「だけど」「ところが」

  選択「または」「それとも」「あるいは」

  対比「一方」「反対に」「反面」

●質問のキラーワード 「具体的に」「例えば」「このほかに」

 この順を崩さない 

 理解度を計り、現実的な考えを知り、相手の懐の深さも知る