シャナナＴＶ『縁たびゅう』の収録。
ゲストは、大蔵流狂言師の茂山逸平さん。
逸平さんには、かつてラジオで「狂言に行こう」という企画の
レギュラーをお願いしていたことがある。
飄々としているが、
伝統芸能の将来をきちんと見据えた活動を展開してきた。
若手の狂言集団を作ったり、歌舞伎の尾上菊之丞さんと鍛錬の会を作ったり、パリ留学で研さんを積んだり。
祖父は、人間国宝、四世茂山千作。
舞台に登場しただけで笑いが起こる「至芸の人」だった。
大らかな表情で、一瞬にして観客の心をとらえた。
笑いの真髄を求め続けた祖父のバトンをどう受け継いでいくのか。
逸平さんは、歌舞伎の尾上菊之丞さんと新作を発表する会を十年来、続けている。他分野とのコラボを通じて、自ら芸域を広げる試みをしながら、息子の慶和さんに「伝承」する責務を果たしている。
ＮＨＫのドラマにも、よく出ている。「フニャフニャしていたボクに氣合いを入れてくれた」長沖渉さんとのご縁も忘れられない。公衆の面前で叱ってもらったことが肥やしになっている。
これまでになく、逸平さんは饒舌だった。
いままで聞いたことのないエピソード満載だった。
茂山逸平さんの３つの縁を聴く、シャナナTV『縁たびゅう』。
最初の配信は、４月５日（月）からの予定。
１１：３０～と２０：３０～の毎日２回配信。
翌週からは、YouTubeで、いつでもどこでも見られる。
（逸平さん 千作さん 兄・宗彦さん）
（中央が、長男・慶和さん）