さながらNHK同窓会だった。
クラブハウスをやっていると、思わぬ再会がある。
アイコンに見覚えのある顔を見つけると、
スピーカールームに呼びたくなる。
小野塚康之さん。
NHKを退職して、いまは「野球実況家」を名乗っている。
高校野球やプロ野球の実況アナウンスで名を馳せてきた。
学習院大学野球部で、マウンドに立っていた。
甲子園球場が見えるところに住んでいる。
根っからの野球好き。だから実況に「愛」がある。
どれだけのゲームを中継しようと、目の前の試合が「ベストゲーム」と思ってきた。その馴染みある「声」と再会した。
現在は、衛星放送やインターネット向けのプロ野球・大学野球中継で、
ベストゲームのベスト実況を続けている。
遅れて内藤裕子さんが入ってきた。
「人生は1度きり。好きなことを勉強して、自分の持ち味を生かした声の仕事をしよう」とNHKを40歳で辞めた。
NHK時代「あさイチ」の取材でカレーの奥深さに出会い、忙しい合間をぬってWEB講座でカレー伝導師を取得した後、カレー大学院でも学んだ。ハードな大学院の課題やカリキュラムをこなし、カレー大学院を首席で卒業。まさにカレーなる転身を図った。
そして、最近、内藤ブランドの「アレンジカレー」の販売を開始した。
10年前に61歳で亡くなったお母さんに作ってもらった“母の味”に磨きをかけ、1年あまり、試行錯誤を重ねた末に完成した。固形具材としての肉類が入っておらず、野菜やフルーツ原料でうまみを出したヘルシーなカレー。1袋あたり102キロカロリーと胃に優しい。
クラブハウスのおかげで、同時に2人の仲間と話せた。
2人とも、新たなマイウェイを見つけて歩んでいることが嬉しかった。