年に1度の修善寺通い | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

年に1度の修善寺通い。すっかり楽しみな恒例行事になっている。

今年も、ケイリンの新星たちに講義してきた。

日本競輪選手養成所では、

未来の競輪選手たちが、

修善寺の山あいにある練習施設で1年間ハードなメニューをこなす。

今年度も、男子70名、女子21名。

たまたま昨年度と人数は一緒だが、顔ぶれはすべて違う。

新星たちに講義をするのは、今回で6回目だ。

今年は、十分な感染対策を施した広い講堂での講義。

 

3つのテーマに分けてヒアリングした。

「ことばの取り扱い方で戸惑うこと」

「伝えると伝わるの違い」

「自分の好きなところ探し」

生徒たちと対話しながら進めた。

 

事前アンケートで、自分の好きなところを10個書いてもらった。

自己肯定感を高めるきっかけ作りと、あたりまえのことは一つもないと

気づいてもらうためだ。

「寝つきが早い」「どこでも寝られる」「いつでも寝られる」「どんな体勢でも寝られる」「もはや立ちながらでも寝られる」「気づいたら寝ている」

と寝るのが得意技の男子。「いまも寝てた?」と聞いたら、正直に「寝てました」と。寝る子が育つ!

「いっぱい食べるところ」「いっぱい笑うところ」「いっぱい寝るところ」と

いっぱい3本立てを書いた女子がいた。

「目」「鼻」「口」「耳」「手」「足」「指」「爪」「顎」「関節」。自分の身体のパーツをあげた青年。一つたりと当たり前のものがない。それぞれに有難うを言ってねと伝えた。

ただ一つだけ「まじめ」と書いた男子がいた。オンリーワン。これはこれでインパクトある。

「自分以外、基本どうでもいい」と豪語する人もいた。これぐらいでないと、一流選手になれないかもしれない。自転車に乗っているときは、それぐらいの根性でいいけど、自転車降りたら、自分だけでは何も出来ない感謝の気持ちを忘れないでと伝えた。

「心配性なところ」「ネガティブ」「不器用なところ」「足が臭い」「毛がうすい」「バカなところ」…、こういう短所とされそうなことを「好きなところ」と考えているのがいいと思った。

「心配りが出来る」「よく考えてから行動する」「慎重だ」「足から特徴的な香りがする」「毛髪の特徴で覚えてもらいやすい」「バカになれてなんにでも夢中」…陽転思考で置き換え登録すれば、短所に見えることも「個性」になる。

 

(滝澤所長は、千葉競輪中興の祖)

(滝澤所長の妻は、元ミス日本と判明)