丹波ことば磨き塾に招いた和久晋三医師の話の続き。
マスクとPCR検査について、先生の見解を聞いた
先生のご了解を得て、まとめた。
まず、マスクについて。
いま、世の中には、シーア派とスンナ派に分かれている。
しなければならない。しなくてもいい。
マスクをめぐって対立が起きているが、いずれも極端。
したい人はすればいいし、したくない人はしなければいいと思う。
それをお互い強制するのは、いかがなものか。
マスクに伴う人間社会の分断は、コロナの思うツボだ。
だが、和久先生は、マスクの有効性に疑問を呈する。
以下、和久先生の見解。
新型コロナウイルスの大きさを1mとすると、
N95マスクの繊維の網の目の大きさが3m
風邪・ウイルス用マスクが17m
花粉症用マスクが300m。
ピッタリと張り付くようにN95のような高密度な医療用マスクを装着した場合は多少効果があるが、N95は装着すると息が苦しくとても長時間使用できない。
ほとんどの人は、風邪・ウイルス用のマスク、花粉対策用マスク、恰好だけマスクの自家製デザインマスクをしている。
しかも、ピッタリとは装着されておらず、周囲からいくらでも空気が入る。しかも息苦しいために無意識に口呼吸となり、鼻呼吸が出来ていない。 この口呼吸になっていることがどれだけ危険かは言うまでもない。鼻呼吸だと鼻毛や鼻腔、上咽頭などでウイルスが捉えられて感染防御の役割を果たすが、口呼吸だとウイルス等が直接気道に入って来る。
それでもどうしても気になるという方は、人混みではしたらいいが、
それ以外ではなるべく外して楽な息をした方が良いと思う。
そして、この夏の暑さで、十分な呼吸が出来ず、熱中症にもなりやすい状況となっている。
マスクは感染者が他者にウイルスを移しにくいという効果はあっても、健康な人がマスクをすることによって、ウイルス感染を防ぐという作用はほとんどないといえる。
つまり、マスクをすることによる効果とマイナス面を天秤にかけるとマイナス面の方が大きい事がわかる。
今年の熱中症の患者さんは昨年よりも増え、
コロナ死亡数の11倍の方が亡くなっているという報告もあり、マスクによる熱中症被害は今後も増加するものと思われる。
プールサイドの監視員が大汗をかきながらマスクをしている姿や、汗でビッチョリになったマスクを息苦しそうにしている子ども達の姿を見ると胸が痛む。
従って新型コロナに対してマスクをする意味はドレスコード的であり、人目を気にして仕方なくする日本人独特の空気に支配されるという欠点が如実に現れている。
実はコロナウイルスは、腸内に大変多く存在するため、トイレでも多く感染している。特におならは怖い。
「マスクよりお尻に注意し、使用前に便座をきれいにし、手もしっかりと洗ってくださいね。ヘーデルディスタンスをとってね」と、和久先生、笑いを取るのも忘れない。