ステイホームのさなか、
オンラインで会議や講習をする取り組みが広がっている。
中でも、zoomというアプリを利用する人が急速に増えている。
あっちでもzoom、こっちでもzoomという声を聞く。
そして、ついにボクにもzoomデビューの日がやってきた。
昭和女子大学の飴善晶子教授から、日本文化を学ぶために
留学している学生たちに、zoomで講義をするのだが、
ゲスト講師として参加してもらえないかと、4日前に依頼を受けた。
開催日が迫っていたが、一も二もなく引き受けた。
「日本事情」という選択科目で、今回のテーマは、「おもてなしの心と形」。飴善さんは、日本航空のCA経験や、CA養成の講師経験もあり、
いわば「おもてなし」のプロフェッショナル。和服も着こなし、茶の湯もたしなむ。この日も和服で臨まれた。
韓国、中国、台湾、イタリアからの留学生28人がオンライン受講した。
飴善さんの定義するおもてなしとは、「相手の迷惑にならず、さりげなく互いの心に残る出会いのひとときが持てるようにすること」。千利休の「四規七則」を紐解きながら、明快でわかりやすい講義だった。
それを受けて、ボクは、ことばでもてなすには、まず自分に嬉しいことばを意識的に使えば、人にも嬉しいことばが使えるようになると話した。「有難う」「いただきます」「おかげさま」の3つに絞って、その意味や使い方を伝えた。有難うは、謝謝、カムサハムニダ、グラツィエ、サンキューと同義語でないことを伝えた。
リアルでないので、聴講生の息遣いや表情がしかとわからない。
こちらの想いがどのように伝わっているのか計りかねるところがある。
まあ、習うより慣れろということだろう。
ともあれ、zoomデビューは無事終わった。
余談。
留学生の中に、『ラジオが好き!』というボクの著書を読んでくれている人がいた。彼女は、文化放送も聞いてくれているそうだ。
(飴善晶子さん 20019年1月 善光寺百年塾で
飴善さんも高野登さんのご紹介で知己を得た)