「酒を飲めない下戸と書いておりとと読むんです」と
開口一番の挨拶。
京都ことば磨き塾(26日)。
京都癒しの旅案内人の下戸眞由美さんをゲストに招き、
塾生たちによるインタビューワークをした。
「京都癒しの旅」は、女性の心を癒し、京都の佳きところを案内し、
生きる勇気を与える旅だ。
歴史案内はしない。旗もあげない。名札もつけない。
旅する人の気持ちに寄り添う。
かつて、祖母と二人旅をするのが楽しみだった。
だが、祖母が年老いてからは、団体のペースについていけなくなり、
多すぎる食事を残してしまう罪悪感から、旅に出かけなくなった。
この祖母との体験が、一人一人に寄り添う、今の「癒し旅スタイル」に結びついている。
下戸さんも、介護の心労などから、うつ病と診断されたことがある。
その最中、大好きな祖母が他界し、精神状態はさらに落ち込んだ。
そんな時、彼女を癒してくれたのは、京都の風景だった。
京ことばが、京野菜の食事が、お寺の庭が、肩に力を入れない素の自分を取り戻してくれた。
そんな自分の体験が、しんどい想いを抱えて旅に出た人に寄り添える原点になっている。
京都ことば磨き塾は、当然ながら京都人ばかり。
京都のことだけに興味津々。
灯台下暗しで知らない京都の魅力を教えてほしくて、
聴きたいことがいっぱい。
下戸さんが飾らずに答えてくれるから、聴き手も気負いがなくなる。
まさに、癒しのひとときとなった。
(↑ 下戸さんオススメの癒しスポットが書かれている)