U25ことば磨き塾(25日)。
珍しく、定刻前の午後6時29分には、この日参加の4人が揃った。
まず「正義中毒」について話し合った。
●自覚症状はない。自分の正義感を人に押し付けることだけはしないようにしている。自分がされてうっとおしいことはしない。
●気が付かないうちに、加担しているかもしれない。
●承認欲求が強いから、リツイートしてほしくて、SNS発信を意識的にしている。「いいね!」が来たら嬉しい。
続いて、絵本『二番目の悪者』を読みながら、事実と真実の違いについても話し合った。
●白黒半分ずつに分かれた意見を、互いに許容する空気感がない。
批判するのは、棚上げせず自己責任でしないといけない。
●望ましくない事実と思いながら同調すると、自分で自分の首を絞めることになる。
●エネルギーの低いことのは近寄らないことだ。
ここ3ケ月、体調不良で休んでいた田代翔吾くんが、久しぶりに顔を見せた。少しずつ体調は戻りつつあるが、まだ本調子でない様子。いつもの「カラ元気」も出ていない。
彼は、初めてあった頃から、心身のバランスが保てないでいる。
なかなか自分に自信が持てないでいる。
そこで、田代くんの「お悩み」をみんなで聴くことにした。
なかなか人に頼れない。限られた人にしか本音を話せない。過去の本音は言えるが今の本音は言えない。ストレスをため込んでしまう。考え過ぎてしまう…。悩みは尽きない。
みんなで聴いて、みんなでせき止め、みんなで受け止めていく。
そうしながら、田代くんの悩みを「自分ごと」にしていく。
みんなで田代くんの悩みに共感することで、
田代くんの気持ちも軽くなったと思う。
田代くんには、40人も親友と呼べる人がいるらしい。人に頼れないという割には多い。SNSを通じての繋がりのようだ。「いいね」をもらう承認欲求が強いと、自分で認めている。
ボクは思わず「40人もいらないよ」言ってしまった。
「一人で十分。自分がいれば十分」
「もっと自分を信じてね」
「何も言わなくてもいいから。ことばを交わさなくてもいいから。目に見えないことも信じて」
「いつまでも過去を引きずらず、漠然とした未来に不安を抱かず、いまを大事にして」
心なしか、田代くんの表情が和らいだような気がした。
田代くんを応援しつづけたいが、U25は、諸事情から次回で発展的解消する。次回は、みんなで「ほめ言葉のシャワー」をかけあいたい。
そして、大阪ことば磨き塾に若人にも来てほしい。
(中川千都子塾頭)