嫌いという感情を捨てる | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

ことば磨き塾を終えるやいなや、青山で開催される

白駒妃登美さんの「志 和ごころ塾」へ飛んでいった。

今度は、高野登さんと机を並べて受講。

 

境野勝悟さんの「一休の世界」と題した講義を聴く。

まずは、白隠禅師座禅和讃をみなで唱和。

そして椅子に腰かけたまま座禅。

右手の上に左手を重ね輪を作り、

「空を頭で持ち上げる気持ちで」目を閉じる。

5つ数えながら息を吸い。

10数えながら息をゆっくり細く長く吐く。

吸う息で交感神経が、吐く息で副交感神経が刺激される。

これを毎日5分、好きな時間にやるといい。

座禅は、呼吸を意識することだ。

木村まさ子さんも「ふだんは生命活動に必要な浅い呼吸しかしていないので」と言っていたが、気息を整える呼吸は大切だ。まさに命を体感する時間だ。

 

一休禅師は、釈迦をうそつきと言い切る。人を迷わせる存在だと喝破する。自分以外のものを拝んでも意味がないと一休は言い切る。境野さんも同意見。

「悟」という字は「心」に「吾」で出来ている。心とは命のことだ。だから吾の命を尊ぶこと、命の活動に気づくことが悟りなのだ。

「嫌い」という感情は、悩みのタネだ。思い通りにならないときに出てくる感情だ。だから悩みを消すためには、相手を思いやること、感謝することだ。自分の尊さ、命の尊さにキズがつかないよう、劣等感を持たないようにしていれば、人を嫌いになることはない。これが釈迦の教えなのだ。

 

(白駒さんを囲んで)