食品ロスが言われて久しいが、このところ未然に防ぐ動きも出てきた。
クリスマスケーキもおせち料理も、売り残し食べ残しが出ないよう、
「予約制」にするところが増えてきた。
これから街にあふれる「恵方巻き」も無駄にならないことを願いたい。
駅弁のフタについたご飯粒から先に食べた世代としては、「食品ロス」には驚くばかりだ。
3010運動というのがある。
宴会で乾杯後30分は席を立たずに食べよう。宴会が終わる10分前には席に戻り食べ尽くそうという呼びかけだ。
こうでもしないといけないのが残念だ。
日本では、年間646万トンの食品ロスがあるとされている。
一人あたり51キロ。毎日お茶碗1杯分に相当する。
「消費期限」「賞味期限」「販売期限」がロスの要因になっている。
この期限に制約されて、
捨てなくてもいいものまで捨てられてしまう現状がある。
ざんねんな食べ物をなくす運動をしている団体が、
セカンドハーベスト・ジャパンだ。
いわば「余った食べ物」と「食べ物を求めている人」を
マッチングする活動だ。
全ての人に、経済レベルに関係なく、いつでも必要なときに栄養ある食べ物が得られる安心な社会を目指している。
ただ右から左ではなく、必要なものを必要なだけ渡すよう、
需要側供給側の情報をキャッチして、マッチングするようにしている。
ニューヨークには、緊急的に食品が受け取れる「パントリー」が、
1100か所もあるが、東京は15か所しかない。
まだまだ日本の「フードセーフティーネット」はぜい弱だ。
こうした食品ロスの現状や課題を、
セカンドハーベスト・ジャパンの芝田雄司さんに詳しく聴いた。
文化放送「日曜はがんばらない」で、12日放送。
(中央が、NPO法人セカンドハーベストジャパンの芝田雄司さん)