文化放送のディレクターが思わず言った。
「SUGIZOさんのオーラ半端なかったですね」
「いろんな芸能人見てきましたが、あんなオーラはじめてっす」
確かに、その気持ちわかる。
だが、いわゆる「芸能人オーラ」ではない。
「ぶれない軸」「真摯な想い」から出てくるオーラなのだ。
いい意味で「取り付く島がない」くらい、真剣なのだ。
それは、平和への想い、地球環境への想い、命への想いだ。
50歳なの!?と驚く若さだ。
ファッションといい、歩く姿といい、物腰といい、格好いい。
SUGIZOさんは、「LUNA SEA」「X JAPAN」のメンバー。
ギターも弾けば、ヴァイオリンも弾く。
気迫で自分を貫くロック魂は、ステージの内外で健在だ。
凝り性で完璧主義者を自認する。
その気性が、難民支援に向かわせる。
もともとは、1998年に娘が生まれたことに遡る。
この子の生きる未来を戦のある世にしてはならない、
劣悪な環境においてはならないと使命感が湧いてきたという。
2016年、シリア難民が暮らす難民キャンプを訪れた。
「難民キャンプで音楽は不謹慎」と思ったが、求めに応じて
現地で手に入れたヴァイオリンで、仲間とともに演奏した。
音楽は境目を作らない。みごとに国境を超える。
心の垣根が消え、心が解放されていった。
以来、足しげく中東に通い、音楽を通して交流を深めている。
「ババガヌージュ」は現地限定の難民支援バンドだ。
SUGIZOさんにとって、3つ目のバンドだ。
いま、イランイラクがきな臭くなっている。
SUGIZOさんは、これ以上、戦火が広がらないよう、案じている。
SUGIZOさん出演の文化放送「日曜はがんばらない」は、
1月19日放送予定。