丹波市に「たわや」という風変わりな名前のレストランがある。
2016年6月開業以来、超人気の店で予約が取りずらい。
ボクも、何度かトライしたが、ようやく行くことが出来た。
「たわや」の名は、シェフの田和亨さんの名からつけられた。
大阪のホテルで10年修業して、丹波に戻ってきた。
丹波市内にある有名ゴルフ場レストランのシェフをしたあと、
和食の修業もして、開業にこぎつけた。
この日は、丹波の気のおけない仲間と訪れた。
ついつい話も弾み、3時間も長居した。
だが、我々より先に来た人たちは、まだ残っていた。
各部屋から賑やかな声が聞こえてくる。
女性より男性客の方が多く、話の中身まで聞こえてしまうくらいの
騒がしさなのだが、不思議と気にならない。
居酒屋ではなく洋食屋での宴会とは珍しいが、
地域住民のたまり場になっているようだ。
気取りのない空気が、足を運ばせるのだろうか。
運ばれてくる食事にも構えがない。
メンチカツに、ピザにパスタに・・・と、
横文字が並ぶようなメニューではなく、
盛り付けや味付けにびっくりするような工夫があるわけではない。
知り合いの家に招かれて、手作り料理をいただくような感覚。
もちろん、美味しい。
田和シェフが、人懐こい顔を見せてくれた。
この人が、この店の雰囲気を醸し出している。
居心地のよい時間を過ごせた。
なぜ、ここの予約が取りにくく、長居してしまうのか、
少しわかったような気がする。
(ゴボウのロワイヤル 洋風茶碗蒸し
ソースは、ゴボウと玉ねぎ)
(田和亨シェフ)