悩める多くの人に寄り添い、86歳の今も人のために
ひたすら祈っているシスター鈴木秀子さん。
過日もNHKの特集番組で感銘を受けた。
鈴木さんの著書を読んで、共感することが多々あった。
その中から、特に印象に残ったことを列記しよう。
人は、どんなに深い絶望の中にいても、
必ず幸せに生きることが出来る。
それは、人は生まれながらにして完璧なのだから。
そのまま、ありのまま生きればいいのに、
誰かと自分を比較したり、人から言われたことを気にしたりして、
「そのまま生きる」ことを放棄してしまう。
私たちが幸せを感じられない理由はたった一つ。
それは、生まれながらにして持っている「自分軸」を失っているから。
自分軸がぶれると、もっと〇〇だったらいいのに、〇〇しておけばよかった・・・と、右に左に引っ張られ、不安定になる。
引っ張られている右手と左手を胸に前で合わせ合掌するように
手を合わせると、自分軸が真っすぐになり安定する。
人間は、親であれ教師であれ上司であれ、決して他者をコントロールしようとしてはならない。
相手にも自分とは異なる「自分軸」があるのだから。
相手をそのまま受け入れるには、
指示も注意も説教も忠告も講釈も評価も批判もいらない。
賞賛や激励もいらない。
それらを戒めてこそ「ありのまま」を受容することになる。
天の下の出来事には、すべて定められた時がある。
もし〇〇していればという後悔は、人間の傲慢さから生じている。
自分が万能であるという誤解や錯覚を抱いているから起きる感情だ。
起こる出来事は、すべて中立で、良い悪いはない。
人間が実現出来る価値には3つある。
「創造価値」は作ったり行動したりすることで実現する価値。
「体験価値」は、
旅行、芸術鑑賞、恋愛など体験することで実現する価値。
最も大切なのが「態度価値」。自由を奪われるような過酷な状況下で、運命をどう受け止めるかという態度を決める自由。
いいことは、あたりまえだと思いから、すぐ忘れてしまう。
いいことは、毎日たくさん起きている。
あたりまえのことがあたりまえに出来ることこそが幸せ。
小さな幸せ感覚を一つ一つ拾い集める。
心の中に「思い出すだけで幸せになること」を豊かに蓄える。
毎晩寝る前に、「嬉しかったこと」を肯定文で書いてみる。
1ケ月続けたら、生きやすくなるはず。
1ミリ行動や心の持ち方を変えるだけで、幸せに近づける。
これを「1ミリエクササイズ」という。
鈴木さんは、
50%、半分のことが出来たら有難いと思うようにしている。
それを「聖なるあきらめ」と呼ぶ。
物事に執着しない「諦め」だけでなく、物事を明らかにする「明らめ」。
この2つからなる「あきらめ」が人生を賢く生き抜く知恵だ。
鈴木秀子さんと、ご縁が繋がり、
近いうちにお目にかかれるかもしれない。
「自分軸」を持ってお会いできるよう、嬉しい生き方を心掛けねば。