新潟県新発田市は、お寺の多いところだ。
６月９日１０日の２日間、１１の寺が参加して「寺びらき」が行われた。
江戸時代、寺は、役場でもあり病院でもあり、学校であり、
人々が自然に集う場であった。
住職に悩み事を相談したり、ご先祖に想いを馳せたり、
気軽に足を運べる場であった。
ところが、法事の時しか縁のない場所になり、
敷居を跨ぐことが少なくなってしまった。
そこで、寺を魅力ある場所にして、
気軽に立ち寄りやすい雰囲気を作る様々な取り組みが行われてきた。
コンサートや講演会はもとより、
毎週末に開かれる「子ども食堂」、
早朝に食事を持ち寄り談話する「アサテラの会」、
親子そば打ち体験会
最近、仏前結婚式も行われた。
そういう流れの中で、３年前から始まった「寺びらき」。
雑貨や古道具の販売、フワラーショップ、
ヨガや座禅、写経、念珠作りなどの体験会、
一日お坊さん体験、
宗派の違う４人の僧侶に悩み相談が出来る「BOSE TALK」、
お茶を飲みながら死について語り合う「Death Cafe」など
ユニークな催しが目白押しだ。
その中に、ボクの講演も加えてもらったのだ。
嬉しい出会いもあった。
ラジオビタミンに、毎日欠かさず投稿してくれていた
ラジオネーム「新発田市のはな」さんと会えた。
初対面と思えないのが不思議だ。
彼女は、前夜眠れず、美容院に行き、おめかしして現れた。
最前列で、ひとことも聞き漏らさないという感じで聞いていた。
ラジオのご縁は、６年たったいまも、こうして繋がっている。
（会場の真称寺）
（福祉施設の手作り弁当）
（新発田市のはなさんと）