高野登さんが大笑いしている。
いつもの高野スマイルとはちがう。破顔一笑。
会場も笑顔に満ちている。
なぜならば、講師が笑顔を絶やさないからだ。
心をわしづかみにするからだ。
全身全霊で話すからだ。
途中途中、話の区切りで「有難うございます」と深々とお辞儀するの姿も素晴らしい。
大概、講演は、聞く人の心はまちまちなのものだが、
この人は、たちまち、みんなの心をひとつにしてしまう。
いったい誰なのか・・・ゆえあって公表出来ない。
昨日に続いて、謎めいた投稿で申し訳ない。
高野登さんと互いに強い信頼関係で結ばれている人だとは、
紹介出来る。
会場も高野シンパばかり。一人一人が「役目」を持った人たちだが、
素になって聴きほれている。
いっぱいいっぱいメッセージをもらい、エネルギーチャージが出来た。
特にABCが大事だという話に納得。
「あたりまえのことをばかにしないでちゃんとやる」
ここにいる人たちも、みんなそれが出来ている。
だから、すごいことをしているのに、すごいと感じさせない。
だから、ここには佳き気しか流れない。
場所柄もいい。新宿区荒木町。
かつては、料亭が立ち並び、芸者衆が行き交い、
三味線の調べが風に乗って聞こえてくる風情のあるところだった。
大正時代からこの場にあった「橘家」の広間が会場。
歴史のある場だけが醸し出す気がある場に、
佳き気を持った人たちが集まったのだから、心地よいはずだ。
ことさら大げさに言わず、知らず知らずのうちに、
ギター演奏も始まっていた。
その道では著名な人なのに、奢らず高ぶらず、さりげなくなのだ。
弁当も、葉山から取り寄せた自然素材のもの。
飲み物やおつまみも、どこにもなさそうなものが、
なにげなく取り揃えてある。
高野さんがいう「ホスピタリティとは本気のお節介」が、
ここには満ち溢れていた。