第12期大阪ことば磨き塾修了 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

第12期大阪ことば磨き塾の修了日(26日)。

恒例の「嬉しいことば辞典作り」。

嬉しくないことばには、断定、、決めつけが多い。

だから提案型に変えたら、前向きになる。

選択の余地が出来る。

語調や語感にも気を配る必要がある。

いくつかの変換事例。

〇〇さんだからでしょ!→私もそんなふうに出来たらいいな。

ありえない!→そんな考え、思いもしなかったな。

(侮蔑を含んだ)えらいね→感心だね。

愚図!→おっとりしてるね。

暇じゃない!→いま、手が空かないんだ。

おしまい!→また、こんどにしよう。

 
嬉しいことばコンクールのテーマは、「父母のことば」。
いやはや親のことば力はすごい。
その時、聞き流していても、親がいなくなったあとで反すうすると、
じんわりじわじわ効いてくる。
いくつかの事例。
●視力が弱く行動が鈍くなりいじめられていたが、
 母が「困っている人には優しく、いじめっ子からは逃げないで」
●剣道部の顧問の先生が嫌で嫌で困っていたら、
 母が「腹は立てんと横にしとき」
●男4人兄弟の末っ子の男性は、
 母が「自分が死んだら、兄弟仲良くしよし」という遺言を話し、
 思い出しの男泣き。
●70歳で亡くなった父が寂しそうにしていたので、
 「寂しくないの?」と聞いたら、
 「寂しいのは口で言うものではない。感じるものだ」
 父は家路につくとき、「じゃあな」と言うだけで、
 決して振り向かなかった。
●父と喧嘩してしばらく口をきかないときがあった。
 ある日「阪神競馬場行かへんか?」と。
 一諸に競馬場に行き和解。
 娘と競馬場に行ったことを仕事仲間に自慢していた。
 
投票の結果、12期連続受講の新井有美さんが、大賞に決まった。
皆勤賞は何度も取っているが、大賞は初めてと喜んでいた。
塾にきたころ、自分の心の置き所がなく戸惑っていた新井さんは、
自己表現をすることもままならなかった。
それが、この日は自信に満ちていた。
自分を持てるようになっていた。

 

(12期連続受講ながら、嬉しいことば大賞は初めてという

 新井有美さん)

(福知山から毎回参加して皆勤賞の山下智恵子さん)

(出口はなく入口だけの出口榮子さん、

2度目の皆勤賞)

(幹事だからと辞退されたが、石井珠子さんにも

もちろん皆勤賞)

第13期募集中!

申し込み tama55@drive.ocn.ne.jp(石井)