地美恵フォーラムの会場から、氷上町の植野記念美術館に回った。
旧知のイラストレーター、永田萠さんの展覧会が初日(24日)を迎え、
講演会が行われるというので伺った。
少し遅れて行ったら、もう始まっていた。
なんと、聞き手は、丹波市長の谷口進一さんであった。
永田さんとは親交深いようで、自ら木工作家でもある谷口さんは、
アートへの関心も高く、的を得たインタビューだった。
永田萠さんは、兵庫県加西市の出身。
憧れていた絵本作家のいわさきちひろさんが亡くなったと聞き、
その翌日、勤め先に辞表を出し、
1975年、イラストレーターとして独立した。
1978年出版の絵本「もえと妖精たち」以来、
40年を超える画業の中で160冊を超える作品を発表。
一貫して、色彩感と透明感にあふれる瑞々しさ、やさしさを描き出してきた。「夢見ることは生きる力」「夢見るチカラ」を見る人に訴えてきた。
講演会場に入った瞬間、萠さんは、目ざとくボクを見つけた。
そして、講演の最後に、ボクを呼びだした。
「私の大切な友人が、この中にいます」と。嬉しかったな。
だから出て「その素適な声で何か言って」と言われたとき、
「萠ちゃん」と囁いた。
自分の孫に「おばあちゃん」とは呼ばせず
「萠ちゃん」と呼ばせていると話していたので。
「永田萠ー夢見るチカラ展」は、5月13日(日)まで、
丹波市立植野記念美術館で開かれている。
4月15日には、ギャラリートーク、
22日には、子どものための野外お絵かき教室が開かれ、
萠さんが指導してくれる。
(谷口進一市長と対談)
(萠ちゃんと呼んでいるところ)