さだまさしさんと「ひまわり号」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

東日本大震災で孤立の危機に直面した気仙沼市の離島・大島を救った島の小型客船「ひまわり」の活躍を後世に伝えるため、有志が船体の保存運動を始めた。

津波からひまわりを守り、人と物資を運び続けた船長の菅原進さん(74)は、島と本土を結ぶ橋が完成する2019年に運航をやめる。

ひまわりは、島と気仙沼港との間で定期船のない夜間に臨時連絡船として運航し、島民にとって欠かせない交通手段だった。

地震直後、菅原さんはひまわりに乗り込んで沖に向かい、迫る津波を6回も乗り越えた。被災した定期船が運航できなくなる中、損傷を免れたひまわりは2日後から無償で気仙沼港まで往復し、島に渡りたい人や外に避難する人、救援物資などを運んだ。鎌田實さんやさだまさしさんも被災地を訪れたとき乗せてもらった。

菅原さんは19年の橋の完成を機に、ひまわりの運航をやめるが、保存を求める声が寄せられるようになり、震災を伝える目的としての活用も検討されている。保存会の名誉会長に鎌田さん、名誉顧問にさださんが就任した。2人も「本気のお節介人」だ。

21日、東京で、ひまわり号保存のためのチャリティーイベントに行ってきた。鎌田先生の講演、菅原船長とのトーク、さださんのライブを客席で楽しんだ。

さださんのライブ。気仙沼で作ったという「バースディ」(家族に乾杯のテーマソング)、「案山子」「無縁坂」「関白失脚」「秋桜」「生まれた理由」「風に立つライオン」とナイスな選曲。いつもながらのざっくばらんトークも冴え渡った。

(ひまわり号の菅原進船長)

(ゲストの菅原船長を囲むさださん、鎌田さん)